スーパー・コート高槻城内 看護師
森下 千絵子 CHIEKO MORISHITA
2020年入社
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Episode
夫の看取りを経験した私だからできることを、看取りの現場で発揮すべく新天地へ。
実は、約8年前に夫を看取っています。
当時はクリニックの看護師として勤務しながら、夫のそばにずっとついていることはできたものの、体位変換など、「もっとあーすれば良かった」「こーすれば良かった」という、ある種の後悔や心残りに近い感情も湧いたことを覚えています。
もっと看取りについてできるようになりたいとの想いから、京都市の病院で病棟勤務の看護師として働き始めました。
しかし、思っていたように看取りに携わることはできず、新規立ち上げにも携わったサービス付き高齢者向け住宅、いわゆるサ高住でも、介護度が低く自立できる方も多かったため、看取りの経験ができなかったのです。
クリニック、病棟、サ高住での看護師経験を活かせて、看取りまで対応できる職場へ、と転職を決意し、縁あって、『スーパー・コート高槻城内』で勤務することになりました。
2020年1月のことです。 -
Episode
本格的な看取りを経験。
すべてのご入居者との出会いが印象に残っています。病院と施設の看護業務の違いはそうないと感じており、実際、スーパー・コートでの勤務開始当初も大きな戸惑いはなかったように思います。
未経験の業務は、「やったことないです」と伝えて、先輩から丁寧に教えてもらいました。
ただ、私自身が人を覚えるのが得意ではなく、ご入居者とのお顔と名前を一致させるのには苦労したものです。
とはいえ、施設の看護業務は知れば知るほど魅力で、今では日々充実。
特に本格的に看取りを経験するのは初めて。
最期まで看させていただくのは、看護師冥利に尽きます。
施設における看護業務は、大きく分けて2つ。
メンバーの作業がスムーズに進行するように、業務を割り振り、医師や他のチーム、看護師以外のスタッフと連携を図るリーダー業務と、実際にご入居への処置を行う処置業務です。
『スーパー・コート高槻城内』は、毎日少なくとも2人、多い日は3人の看護師が勤務し、その内の1人がリーダー業務を担当します。
介護士にできる領域も自身で担ってしまい一人で看護業務も介護業務も抱えてしまったことも以前の職場を離れる遠因でしたので、介護士に任せられる領域は、しっかり任せていきます。 -
Episode
気力と体力が続く限り続けたい。
目指すのは、周囲から頼られる看護師です。私自身が苦手である報連相の大事さを改めて実感。
「わかってもらっている」ではなく、きちんと言葉にして表現して伝えることが円滑な業務遂行には必要不可欠ですので、強く意識して取り組んでいます。
『スーパー・コート高槻城内』で看護師として勤務するように人の気持ちが分かるようになってきました。
もっと言えば、「分かる」というより、「敏感」が正確なのかもしれません。
ご入居者の表情を見ていると、言いたいけど言えていないという気持ちをくみ取るのに長けてきたのではないでしょうか。
2022年1月でスーパー・コートに入社して丸2年。
慣れてきたものの、今も自信満々かと聞かれれば、胸を張って「はい」とは言えず、どこか不安を抱えています。
決して「辞めたい」というわけではなく、むしろ頑張るだけ、頑張りたいというのが率直な気持ちです。
現状に満足せず日々成長が私のモットー。
何事も経験と捉え、成功はもちろん、失敗すら成長の糧にし、さまざまなことにチャレンジして、ご入居者、一緒に働く仲間から気軽に何でも話してもらえるような看護師へと成長していきたいです。
1日の流れ
Profile
病棟とサービス付き高齢者向け住宅での看護師を経て、2020年1月、『スーパー・コート高槻城内』へ入社した。
一番のやりがいは、ご入居者の心からの笑顔。
趣味は音楽。
感染症拡大前はよく一人カラオケを楽しんでいた。
関西地区、中でも京都府で行われる音楽フェスティバルには毎年のように参加していた。
周囲から頼られる看護師を目標に、ご入居者一人ひとり向き合っている。
取材日:2021年9月